2017/12/15

サブタイトルの元ネタを考えるのが面白い!『おんな城主 直虎』

 

わたし的には、予想を裏切る面白さだった、今年の大河『おんな城主 直虎』。

去年の『真田丸』がやたらと面白くて、
次は、知らない武将だし…
今年はあんまり期待できないかなぁ〜と思いつつ、

でも脚本が、あの『仁 JIN』とか『ごちそうさん』の人なんだよなぁ〜

…とか、

高橋一生が出てるんだよなぁ〜…

と若干の期待もあって

見始めたところ…

ダイナミックかつ繊細に描かれてるストーリーに引き込まれ、

毎週が楽しみになってました(^^)

柴咲コウの演技も、直虎の喜怒哀楽の表現がすごく上手くて、

脇を固める俳優陣も個性的。

歴史好きな私ですが、井伊家とか遠江あたりはあまり知らなかったんです。

でも今回の大河を機に、この辺りの歴史が知れて、すごく勉強になりました。

いや、そもそも直虎が女性であったという説も定かではないという話だけれど…

もしこの時代にこんな女性が本当にいたとしたら、逞しいなぁと思う。

んで、毎週楽しみなのが、ストーリーの続き以上に、パロディ調のサブタイトル!

放送回ごとのサブタイトルは、毎回何かしらの作品、主に小説とか映画とかのタイトルをオマージュしています。

んで、来週はどんなタイトルだろう〜とか、「これの元はなんだっけ?」と考えるのがまた楽しくて…

今日は、その復習を兼ねて(笑)、サブタイトルの元ネタをまとめてみました。

ヒマなん?
って突っ込まれそうですが…

実際、これを書いてる途中で、「私、こんなことしてる場合かい??」って自分に突っ込み入れてました(笑)

というわけで、ここからはヒマな人以外読まないでください( ̄▽ ̄)

『おんな城主 直虎』のサブタイトル&元ネタ一覧

第1回「井伊谷の少女」

元ネタは「アルプスの少女ハイジ」、
はたまた「風の谷のナウシカ」?

いずれかだと思うのだけれど、こっち!っていう確証がありません。

第2回「崖っぷちの姫」

元ネタは「崖っぷちの男」。
2012年公開のアメリカ映画で、サスペンスものです。

「崖の上のポニョ」という意見もあるようですが、

ひびき的に前者が近いよね…

第3回「おとわ危機一髪」

元ネタは「007 危機一発」。わかりやすい(^^)
「発」の字を「髪」に変えてるも、なんか芸が細かいというか…

第4回「女子にこそあれ次郎法師」

元ネタは、 小説「女にこそあれ次郎法師」。著者は梓澤 要さんで、このドラマ自体の元ネタなのでは?

井伊家伝記という井伊家にまつわる古文書の中の一節「次郎法師は女こそあれ井伊家惣領に生候間」にもあるそうです。

読み方は、「女(おなご)にこそあれ次郎法師」と同じだけど、タイトルは現代風に「女子」としてるんでしょうか??

第5回「亀之丞帰る」

元ネタは「父帰る」。
菊池寛氏の戯曲ですね。

このあたりから、「ん?」とサブタイトルはパロディ??と一瞬思い始めました。

第6回「初恋の別れ道」

元ネタは、美空ひばりさんの歌「恋の別れ道」

なのか、あるいは

映画『初恋のきた道 』

なのか…はたまた2つのミックスなのか…

私は、まず後者が頭に浮かびましたが…

第7回「検地がやってきた」

元ネタは…難しい…

「サンタクロースがやってきた」かな。

あるいは、「オーケストラがやってきた」という番組があったようですが…

特定するのが難しく自信なし…

第8回「赤ちゃんはまだか」

元ネタは「憲法はまだか」というNHKで放送されたドラマのようです。

脚本が、大河ドラマでお馴染みのジェームス三木さんなので、オマージュってことなのかしらん…

第9回「桶狭間に死す」

元ネタは「ヴェニスに死す」。
わかりやすいです。

桶狭間で直虎のお父さんが戦死しちゃう悲しい回でした…

第10回「走れ竜宮小僧」

元ネタは「走れメロス」。
これもわかりやすい…

竜宮小僧なる直虎が奔走します!

第11回「さらば愛しき人よ」

元ネタは「さらば愛しき女よ」。
読み方は「さらば愛しき女(ひと)よ」で同じです。

この回は直親が殺されてるという、これまた悲しい回…ひどいよ、今川…

第12回「おんな城主直虎」

元ネタはなし…というか、大河ドラマのタイトルそのまんま!

一番盛り上がるところ!

おとわがついにおんな城主になり、「直虎」となった回でした!

第13回「城主はつらいよ」

元ネタは、かの有名な映画『男はつらいよ』。
わかりやすっ!

第14回「徳政令の行方」

元ネタは、すぐに思い浮かばなかったので「の行方」でググると、

「告発の行方」とか
「真実の行方」とか
「善意の行方」とか…

直虎の善意ではじまった徳政令なので、「善意の行方」が近いか??

でも、戦う女性の話という意味では、「告発の行方」か…

特定が難しいですね…

第15回「おんな城主 対 おんな大名」

元ネタは「ゴジラ対メカゴジラ」か…
似た者同士の対決ってことで…

おんな城主 直虎と今川家のおんな大名・寿桂尼が対峙するという回でした。

第16回「綿毛の案」

元ネタは「赤毛のアン」。
分かりやすい…

というか、このサブタイトル考えた人、天才??

と思ってしまいました(笑)

第17回「消された種子島」

元ネタは「007 消されたライセンス」。
007が元ネタの第2弾。

「消えた種子島」でも良さそうなものを、あえてこのサブタイトルにしたのは、おそらく考案者は007シリーズ好き?!

第18回「あるいは裏切りと言う名の鶴」

元ネタは「あるいは裏切りと言う名の犬」。フランス映画のタイトルですね。

鶴=政次の幼名ですが、井伊家を裏切ってると見せかけ、ひそかに井伊のためにがんばってる政次…

第19回「罪と罰」

元ネタは「罪と罰」。
ドストエフスキーの同名の小説ですね。
これはわかりやすい!

第20回「第三の女」

元ネタは「第三の男」。
1949年のイギリス映画から。

直親に実は隠し子の娘がいた…という。

第21回「ぬしの名は」

元ネタは「君の名は」。
2016年公開のあの映画。

まぁ、だれかと入れ替わったりはしなかったんですけど…

第22回「虎と龍」

元ネタは「タイガー&ドラゴン」。

TOKIOの長瀬くんとV6の岡田くんが出ていた落語のドラマ。

直「虎」と「龍」雲丸の関係がこれからどうにかなってくのかな…という感じの回。

第23回「盗賊は二度仏を盗む」

元ネタは、アメリカ映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす」。

第24回「さよならだけが人生か?」

元ネタは「さよならだけが人生だ」。

于武陵の漢詩 詩「勧酒」を井伏鱒二が訳した有名な文。

あるいは、初音ミクの歌にもあるそうですが、
そのへんは私にはちょっと分からない領域・・・(汗)

第25回「材木を抱いて飛べ」

元ネタは「黄金を抱いて跳べ」。
高村薫氏の小説で映画にもなっています。

第26回「誰がために城はある」

元ネタは「誰がために鐘は鳴る」。
ヘミングウェイの小説で有名な映画でもありますね。

第27回「気賀を我が手に」

元ネタは「剣を我が手に」。
スーザン・スペンサー・ポールの小説です。

第28回「死の帳面」

元ネタは「デスノート」。
あの人気漫画ですね。

和訳バージョンでもじるとは…憎いねぇ、このっ!って感じ(^^)

劇中に、まさにデスノートが登場!
寿桂尼のもつ帳面にバッテン付きで名前を書かれた者は殺されちゃうわけです。

しかも、直虎の名前が書かれちゃうっていう…恐ろしい回でした。。。

第29回「女たちの挽歌」

元ネタは「男たちの挽歌」。
ジョン・ウー監督の香港映画から。

第30回「潰されざる者」

元ネタはイーストウッド監督の映画「許されざる者」。

今川家が井伊家を潰そうとしますが、井伊家があの手この手で踏ん張っています。

第31回「虎松の首」

元ネタは「総長の首」、1979年の日本映画ですが…

あるいは、サム・ペキンパー監督の映画、「ガルシアの首」か…。

第32回「復活の火」

元ネタは、小説「復活の日」。作者は、小松左京氏。

南極を舞台にしたSF小説で、映画化されています。

第33回「嫌われ政次の一生」

元ネタは「嫌われ松子の一生」。
小説及びそれを原作とし映画です。

政次役の、高橋「一生」にもかけている?!

第34回「隠し港の龍雲丸」

元ネタは「隠し砦の三悪人」。
黒澤明監督による1958年の日本映画です。

第35回「蘇えりし者たち」

元ネタは「レヴェナント 蘇えりし者」。
2015年のアメリカ映画ですが…。

一方、ドラゴンクエスト4のサブタイトル、
「導かれし者たち」も可能性としてあり??

政次が皆の心の中で生きていたり、
龍雲丸が息を吹き返したり、
氏真が自分の生き方を見つけたり、

第36回「井伊家最後の日」

元ネタは「合衆国最後の日」か。
1977年公開、2012年リバイバル公開のアメリカ映画です。

同じくアメリカ映画で「地球最後の日」という1953年の映画もありますが、古すぎかな…

第37回「武田が来たりて火を放つ」

元ネタは「悪魔が来たりて笛を吹く」。
横溝正史の推理小説で、映画化されています。

第38回「井伊を共に去りぬ」

元ネタは「風と共に去りぬ」。
アメリカの南北戦争を舞台にしたアメリカの小説。映画でも有名ですね。

龍雲丸とともに井伊谷を去ろうとした直虎ですが、結局は去らずに残ったんですけどね。

第39回「虎松の野望」

元ネタは「信長の野望」。
有名な歴史シミュレーションゲームです。

この大河ドラマ「直虎」の音楽担当の菅野よう子さんが、信長の野望のBGMを作ったんだそうです。

第40回「天正の草履番」

元ネタは「天皇の料理番」。

杉森久英氏の小説でドラマにもなりました。

このドラマの脚本も、直虎の脚本担当である森下佳子によって書かれてます。

第41回「この玄関の片隅で」

元ネタは「この世界の片隅に」。

こうの史代氏の漫画で映画化されましたね。

将来直政となる万千代が浜松城の玄関で奮闘します。

第42回「長篠に立てる柵」

元ネタは「戦場にかける橋」。
ピエール・ブール氏の小説、とそれを原作とした映画です。

長篠の合戦が出てきます。

第43回「恩賞の彼方に」

元ネタは「恩讐の彼方に」。
菊池寛の短編小説です。

第44回「井伊谷のばら」

元ネタは「ベルサイユのばら」。
実際は「ばら」ではなく椿でしたが…

第45回「魔王のいけにえ」

元ネタは「悪魔のいけにえ」。
1975年公開のアメリカ映画です。

悪魔のような、魔王のような信長。

そして、いけにえとなってしまったのは、家康の息子信康でした。

第46回「悪女について」

元ネタは「愛情について」。
1953年公開の日本映画です。響きが似てますしこれかな。

歴史的には悪名高い築山殿こと瀬名姫は、ドラマでは悪女ではなく夫と息子への愛情が深い良妻賢母でした。

第47回「決戦は高天神」

元ネタは「決戦は金曜日」。
DREAMS COME TRUEの曲ですね。

第48回「信長、浜松来たいってよ」

元ネタは「桐島、部活やめるってよ」。
朝井リョウ氏の小説で映画化もされましたが…

個人的には「光秀、織田家やめるってよ」あたりがしっくり来るんですが…

第49回「本能寺が変」

ニコニコ動画に出てくるタグらしいです。
『戦国BASARA』というゲームの中で登場するとか・・・

第50回「石を継ぐ者」

元ネタは、ジェイムズ・P・ホーガンのSF小説「星を継ぐもの」。

「遺志を継ぐ者」あたりかなぁ〜と思って調べてみたら、オンラインゲームや映画っぽいのも出てきましたが…

前者が有力かな。

・・・と、以上になるわけですが・・・

「おんな城主 直虎」、もう終わってしまうのか〜と思うと本当に寂しいです・・・

時代の流れや人間関係を史実になるべく忠実に描きつつも、ロマンスや陰謀やらを創作で補うあたり、韓流の歴史ドラマっぽいな〜と思いました。

それにしても、大河ドラマはやはり面白い!

来年の『西郷どん』も楽しみです!

 

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